自己紹介

このブログでは、僕が描いた神話や伝説などに関する絵や、その絵の解説を載せています。
(イラスト、記事の執筆:マゴラカ、ワンタ) ※2024年度より、月・水・金曜日の21時に更新していきます。

2017年7月30日日曜日

「太歳(タイサイ)」



太歳(タイサイ)

中国に伝わる、地中に棲む怪物。
赤い肉の塊に数千の目がついた姿をしている。
12年で天を一周する木星の運行に合わせて
木星のいる方角へと地中を移動する。
土木工事などで地中から掘り出されることがある。
すると太歳の祟りからか、そこに住む一族が
死に絶えてしまうなど不吉なことが起こる。

出典:
ファンタジィ事典

2017年7月29日土曜日

「羬羊(シンヨウ)」



羬羊(シンヨウ)

古代中国の地理書「山海経」に記されている獣。
馬の尾を持った羊の姿をしている。
この獣の脂は手足のひびを治すのに良い。

出典:
山海経動物記
幻想動物の事典

2017年7月28日金曜日

「瘡蛇(ソウダ)」



瘡蛇(ソウダ)

中国に伝わる怪虫。
人間の皮膚組織の中に入り込んで、
痒くて大きな「かさ」を造ってしまう
蛇のような姿の病虫。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月27日木曜日

「絶地(ゼッチ)」



絶地(ゼッチ)

中国に伝わる「穆王八駿(ボクオウハッシュン)」
と呼ばれる、八頭の駿馬の一頭。
絶地は、土を踏まないほど速く走れる。
穆王八駿は紀元前11世紀頃の周王朝の
「穆王(ボクオウ)」が所有していた。穆王は
この馬たちに馬車を引かせ、中国全土や
神々の住む崑崙山(コンロンサン)を巡った。

出典:
Wikipedia

2017年7月26日水曜日

「石燕(セキエン)」



石燕(セキエン)

中国に伝わる、鍾乳洞などの
深い洞窟に棲む怪生物。
石から染み出してくる水などを
飲んで生きている。
口が真四角な形をしている
のが特徴。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月25日火曜日

「水澆鬼(スイキョウキ)」



水澆鬼(スイキョウキ)

中国に伝わる、物凄い日照り
などが続いたりしたとき、
畑に水を注いで廻る霊鬼。
その姿を見た人間が「誰だ」と
尋ねても何も答えない。
生前に恩があった人の畑に
水を注いで恩返しをしている。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月24日月曜日

「隋兕(スイジ)」



隋兕(スイジ、ズイジ)<随兕>

中国に伝わる野に棲む悪獣の一種。
この獣を捕獲すると、その人は3ヶ月以内に命を落とす。
昔、楚の荘王(ソウオウ)が、狩りでこれを仕留めた際、
子培という忠臣が、これを素早く横取りして
身代わりになった、という話で有名。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月23日日曜日

「常昊(ジョウコウ)」



常昊(ジョウコウ)

中国で明代に成立した小説「封神演義」に登場する
「梅山の七怪(バイザンノシチカイ)」という
梅山に住む七人の妖魔の一人。正体は白蛇。
口から毒気を吐く。魔物・妖怪の正体を映し出す鏡
「照妖鑑(ショウヨウカン)」を借りてきた「楊戩
(ヨウセン)」によって正体が蛇であることが暴かれ、
楊戩はムカデに変化して常昊の胴体を斬り刻み、
常昊は退治された。

出典:
駄君主とパンダ色の仲間達
封神演義大図鑑(光栄)

2017年7月22日土曜日

「朱子真(シュシシン)」



朱子真(シュシシン)

中国で明代に成立した「封神演義」に登場する
「梅山の七怪(バイザンノシチカイ)」という
梅山に住む七人の妖魔の一人。正体は猪の化身。
対峙した周軍の将の首を、大きな口で咬み取った。
すると「楊戩(ヨウセン)」は、口が空いている隙に、
その中に飛び込み、体の中で内蔵をつねった。
痛がる朱子真に楊戩は、
正体を現して周の陣営の前に向かって進むよう
に言うと、朱子真は言われた通りにした。そして、
周の将軍「南宮括(ナングウカツ)<南宮適>」が
猪豚の首を一刀両断にして、朱子真は退治された。

出典:
駄君主とパンダ色の仲間達
封神演義大図鑑(光栄)

2017年7月21日金曜日

「珠蟞(シュベツ)」


珠蟞(シュベツ)<珠蟞魚>

古代中国の地理書
「山海経」に記されている怪魚。
人間の肺のような形の体に
脚が6本、眼が4つという姿をしている。
この魚の身は甘酸っぱく、
食べればライ病にならない。
この魚は珠を持っている。

出典:
御角の空間―仏間
幻想動物の事典
神魔精妖名辞典

2017年7月20日木曜日

「臭虫(シュウチュウ)」



臭虫(シュウチュウ)

中国に伝わる怪虫。
眠っている人間の周りに飛び出してきて、
臭いのある毛のような脚で人間の肌を刺す。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月19日水曜日

「燭陰(ショクイン)」



燭陰(ショクイン)<燭龍>

古代中国の地理書「山海経」に記されている神。
人間の頭と赤い色の蛇の体という姿をしている。
体長は千里に及ぶ。鐘山(ショウザン)という山の
麓に住む。燭陰が目を開けると世界は昼となり、
目を閉じると世界は夜となる。大きく息を吹けば
世界は冬となり、大きな声を出すと世界は夏となる。
飲まず食わず息もせず、ほんの少しでも息を吐くと、
激しい風が起こる。

出典:
Wikipedia
よくわかる「世界のドラゴン」事典(株式会社廣済堂出版)

2017年7月18日火曜日

「弐負(ジフ)」



弐負(ジフ)

中国に伝わる天神の一柱。「危(キ)」という臣下がいる。
古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」によると、
危と弐負は協力して、同じ天神である「窫窳(アツユ)」を
殺した。天帝は弐負を疏属山に縛り、右足に足枷、
両手と髪を頂上の大樹に縛り付けた。

出典:
Wikipedia
神様コレクション
プロメテウス
raccoon21jpのブログ

2017年7月17日月曜日

「山和尚(サンオショウ)」



山和尚(サンオショウ)

中国に伝わる妖怪。普段は山に棲み、
洪水が起こると人里へ彷徨い出る。
頭に毛がなく、身体が黒い姿をして、
水中を移動するので、そのとき、まるで
黒い袈裟を纏った僧侶のように見える。
凶悪な妖怪で、一人でいる人間や
病弱な人間を欺いて誘い出すと、
頭にかぶりていて脳みそを啜る。

出典:
ファンタジィ事典

2017年7月15日土曜日

「鼓(コ)」



鼓(コ)

古代中国の地理書「山海経(センガイキョウ)」に
記されている神。龍身人面の姿をしている。
黄帝の時代に「欽䲹(キンピ)」という神とともに、
天神の「葆江(ホウコウ:祖江とも)」を殺害した。
その罪により、黄帝の使者によって鼓と欽䲹は
「鐘山(ショウザン)」という山の辺りで殺された。
すると、「鵕鳥(シュンチョウ)」という鳥に化けた。
鵕鳥が現れた土地には大干魃が起こる。

出典:
龍学 dragonology
神魔精妖名辞典
よくわかる「世界のドラゴン」事典(廣済堂出版)

2017年7月14日金曜日

「呉竜(ゴリュウ)」



呉竜(ゴリュウ)

中国で明代に成立した小説「封神演義」に登場する、
「梅山の七怪」という梅山に住む七人の妖魔の一人。
正体はムカデ。妖気を出す黒雲を操る。
最後は正体を見破る鏡「照妖鑑(ショウヨウカン)」で
ムカデであることが暴かれ、変化の術が得意な「楊戩
(ヨウセン)」が五色の雄鶏に変化して、その鉄のような
嘴(クチバシ)でムカデの呉竜をついばんで首を振り、
ムカデの体を二つに切られて、討ち取られた。

出典:
駄君主とパンダ色の仲間達
封神演義大図鑑(光栄)

2017年7月13日木曜日

「渾沌(コントン)」



渾沌(コントン)

中国神話に登場する神。古代中国の帝
「舜(シュン)」に、中原(チュウゲン)の
四方に流された「四凶(シキョウ)」と呼ばれる
四柱の悪神の一柱。混沌(カオス)を司る。
犬のような姿で長い毛が生えており、
爪のない脚は熊に似ている。
目があるが見えず、耳もあるが聞こえない。
脚はあるのだが、いつも自分の尻尾をくわえて
グルグル回っているだけで前に進むことはなく、
空を見ては笑っていた。
善人を忌み嫌い、悪人に媚びる。

出典:
Wikipedia

2017年7月12日水曜日

「計蒙(ケイモウ)」



計蒙(ケイモウ)

古代中国の地理書
「山海経」に記されている神。
頭が龍で、体が人間の姿をしていて、
光山(コウザン)という山に住んでいる。
その山にある「漳淵(ショウエン)」
という淵で常に遊んでおり、
計蒙がこの淵を出入りするときは、
つむじ風や暴雨を伴う。

出典:
神魔精妖名辞典
妖怪・モンスター図鑑 他
幻想動物の事典

2017年7月11日火曜日

「渓嚢(ケイノウ)」



渓嚢(ケイノウ)

中国に伝わる妖怪。子供のような姿で、
人を見ると手を伸ばして引っ張る癖がある。
そのまま引っ張られると、その人は死んでしまう。
逆に腕を引っ張り返すと、渓嚢がすぐに死んでしまう。
渓嚢については「白沢図」という本に書いてあり、
これによると、二つの山の間にいて、
自分の居場所から動くと死んでしまう。

出典:
神魔精妖名辞典
妖怪・モンスター図鑑 他

2017年7月10日月曜日

「瞿如(クジョ)」



瞿如(クジョ)

古代中国の地理書
「山海経」に記されている鳥。
祷過山(トウカザン)という山に棲む鵁
(コウ:鴨の仲間)のような姿の鳥。
白く人間のような頭と三本の足を持つ。
「クジョ、クジョ」と鳴くように聞こえた。

出典:
プロメテウス
神魔精妖名辞典
妖怪・モンスター図鑑 他
怪力乱神を語ろう~『山海経』談義~
 ⇒原典記載順に一括閲覧
  ⇒南次三経

2017年7月9日日曜日

「崛喙(クツカイ)」



崛喙(クツカイ)

中国に伝わる地獄に棲む悪虫。
黒い色をしていて、口は鋼鉄のように硬く、
亡者たちの体をあっという間に全部
食べ尽くしてしまう。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月8日土曜日

「窮奇(キュウキ)」



窮奇(キュウキ)

中国神話に登場する神。
古代中国の帝「舜(シュン)」に、中原(チュウゲン:
中華文化の発祥地、文明の中心地)の四方に流された
「四凶(シキョウ)」と呼ばれる、四柱の悪神の一柱。
五帝の一人「少昊(ショウコウ)」の不肖の息子の霊が
「邽山(ケイザン)」に留まって、この神になった。
有翼の虎の姿で、人語を理解することができる。
人が喧嘩をしていると、正しいことを言っているほうを
食い殺し、誠実な人がいるとその人の鼻を食べる。
悪人がいると野獣を捕まえて、その者に贈る。

出典:
Wikipedia

2017年7月7日金曜日

「金大昇(キンタイショウ)」



金大昇(キンタイショウ)

中国で明代に成立した小説「封神演義」に登場する、
「梅山の七怪(バイザンノシチカイ)」という梅山に住む
七人の妖魔の一人。正体は水牛である。
体内に碗ほどの大きさの牛黄(ゴオウ:牛の胆嚢結石)
を隠し持ち、これを吐き出して、周の「鄭倫(テイリン)」を
殺した。最後は「哪吒(ナタ)」と「楊戩(ヨウセン)」に追われ、
本性の水牛の姿を現して逃げたが、女神「女媧(ジョカ)」に
首に「縛妖索(バクヨウサク)」を、鼻に鼻環を掛けられ、
動けなくなり、周の陣営で首を斬り落とされ処刑された。

出典:
駄君主とパンダ色の仲間達
封神演義大図鑑(光栄)

2017年7月6日木曜日

「危(キ)」



危(キ)

中国に伝わる神。
天神「弐負(ジフ)」の臣下である。
古代中国の地理書「山海経」によると、
弐負と危は協力して、同じ天神である
「窫窳(アツユ)」を殺した。

出典:
Wikipedia
神様コレクション
プロメテウス

2017年7月5日水曜日

「蚯蚓吟(キュウインギン)」



蚯蚓吟(キュウインギン)

中国に伝わる怪異。
蚯蚓(ミミズ)にグサッと刺されたあと、
その傷が悪化してしまうというもの。
傷の痕が腫れたり、熱をもったりして、
やがて何百もの蚯蚓が鳴いている、
かすかな音のようなものがしてくる
ようになると重態になり、死んでしまう。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月4日火曜日

「䑏疏(カンソ)」



䑏疏(カンソ)

古代中国の地理書「山海経」に
記されている獣。
一角をもつ馬の姿をしている。
火を防ぐとされる。

出典:
神様コレクション
神魔精妖名辞典

2017年7月3日月曜日

「火光獣(カコウジュウ)」




火光獣(カコウジュウ)<火鼠(カソ)>

中国に伝わる幻獣。
南方の果ての火山の炎の中にある、
不尽木(フジンボク)という
燃え尽きない木の中に棲んでいる。
体重が250キログラムの大鼠で、
毛の長さは50センチメートルあり
絹糸よりも細い。
火の中にいるときは体毛が赤く、
火の外に出ると体毛が白くなる。
外に出ているときに水をかけると、
死んでしまう。毛から織って
作った火浣布(カフンフ)は、
火に燃えず、汚れても火に入れると
真っ白になる特別な布である。

出典:
Wikipedia
フランボワイヤン・ワールド
⇒モンスター解体新書

2017年7月2日日曜日

「王母使者(オウボシシャ)」



王母使者(オウボシシャ)

中国に伝わる霊鳥。
崑崙山(コンロンサン)に住む女神・
西王母(セイオウボ)の薬箱を
常に守っている。昔、漢の武帝が
山中で西王母の薬箱を見つけ、
これを持ち帰ろうとしたところ、
箱はたちどころに鳥の姿に変じて
消えてしまった。

出典:
和漢百魅缶

2017年7月1日土曜日

「英招(エイショウ)」



英招(エイショウ)

古代中国の地理書「山海経」に記されている神。
天帝が住まう平圃を司る神。人面で翼を持ち、
虎の模様が体にある馬の姿をしている。
その翼で四海を巡る。

出典:
神魔精妖名辞典